ワクワクする町と里山の境界に建つ家で、新しい里山の住まい方を提案。
今回のプランは、道路がある南の町側から、斜面に接した北の里山側へ、土間を通って靴のまま
通り抜けられる設計になっています。
内部は土間を中心に、仕切られた部屋にはなっていないスペースで構成されています。
戦後に定着した住宅のスタイルが、日本人にとってふさわしいのか。
効率重視になりすぎているのではないか。
そういった視点で戦前の文化、昔からの家を見直して、取り入れるチャレンジを行っています。
昔の家のどこが良かったのか。土間のどこが良かったのか。
そういったことをもう一度考えながら暮らす家。
南の町と北の里山をつなぐトンネル家の一階は、広い土間を中心としている。
キッチンも食卓も土間にあり、大黒柱がどっしりと存在感をしめす。
遊び過ぎている所もあると設計者自ら語る家は、テーマ―パークのようなワクワク感を秘める。
家というのは、家族それぞれの『居場所』です。
それぞれの個室があるからそれが居場所だ、ということではないのです。
「私の空間はここだ!」と思えるところがあれば良い。
雪のかまくらのような読書空間、サンルーム、ソファなど、家族みんながそれぞれの居場所を
見つけてほしいです。
その場所に同化する。
まさにそこから生えてきたキノコのような家。
周りと違和感があるものは潰されてしまいます。
誰が見ても違和感のない、遊び心が盛り込まれた町と自然、家族が共存共生する家です。
部屋としてプライバシーを確保しているのは寝室のみ。
その他は大きな一つの空間としてつながっているが、きちんと自分のスペースを
確保できるように工夫されています。
壁ではなくスペースを連ねて空間を構成し、かつ広く使え落ち着く空間となっています。
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